自己愛性人格障害(144) 「プロ野球 スカウトの眼はすべて節穴である」

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今回の話は、プロ野球ファンでないとピンと来ないかもしれない。最近、片岡宏雄というヤクルトスワローズのスカウトをしていた人の本を読了した。スカウトとして30年以上、様々な経験をしていた方である。かつてヤクルトには、古田敦也というキャッチャーがいた。古田はメガネをかけている。そしてキャッチャーはマスクを被るので、メガネをかけているというのは不利に作用する。

しかし片岡スカウトは、古田の才能を見抜き、メガネのハンデを加味しても魅力ある選手であると判断。ドラフトで指名すると古田本人に約束。古田もヤクルトに入団するつもりでドラフトの日を待っていた。ところが、ドラフト直前になって古田の指名に難色を示したのが、同じキャッチャー出身の野村克也ヤクルト監督である。
野村が片岡スカウトに言った。「メガネをかけたキャッチャーはいらない。それなら元気の良い高校生キャッチャーをとってくれ。わしが育てる」。しかし片岡は古田にドラフトで指名すると約束している。今さらその約束を反故にすることは古田との信頼関係、球団の信用に関わる。何より古田は素晴らしい素質を持った選手であると確信している。野村監督を説得し、渋々古田の指名を認めさせた。

その後の古田敦也の活躍はご存知の通り。キャッチャーとして長年に渡りヤクルトの屋台骨を支え、打っては首位打者を取り、2000本安打も達成している歴史に残る名選手である。「古田がいなかったと思うとゾッとする」とまで言われた選手である。ここで片岡スカウトの著書から引用しよう。

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メガネのキャッチャーはいらない、と言ったはずが、今では「古田はわしが育てた愛弟子」にすり替わっている。そうした面がないとは言わないが、古田がどう思っているか本人に聞かないとわからない。それより、当初は「メガネのキャッチャーはいらない」と、野村は古田獲得に反対していたのである。これは球団職員やスカウトが加わった会議の席での発言である。だが、今となっては野村の中ではこの言葉はなかったことになっているようだ。それどころか、野村は週刊文春の取材にこう答えている。「メガネの捕手をいらんと言ったのは片岡スカウトだ。 
 わしは固定観念に捉われるんじゃない。古田をとれと言ったんだ」。まったくバカらしい話だ。多くの同席者がいる中での発言をなぜ180度変えることができるのか。仮に古田が育たなかったら、「だからメガネをかけた奴はダメだとわしは言ったんだ」と公言したのだろうか。

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なんだか、どこかで聞いたような。野村克也ほど知名度も実績もある人であるならば、接する人間の数もワシたちの比ではないだろう。有名人には毀誉褒貶あって当然である。だから、野村克也が人格障害だとは言わない。こういう一面も、野村にはあるということだろう。そして、人格障害者は、こういう事を言ったりするなあと思っただけ。言ったことを言ってないという。上手くいったら自分のおかげ、失敗したら相手のせい。むしろ、被害者と加害者をひっくり返す。そのウソをまわりに広めて既成事実化を図る。片岡スカウトの怒りは非常によくわかる。

ノムさんねえ。本当に毀誉褒貶の激しい人で、野球人としては最大限の評価できるけど、人間としてはどうなのか、ワシにはわからないし、また、どうでもいい。ただ、こういう上司だと困るなぁと。

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2 thoughts on “自己愛性人格障害(144) 「プロ野球 スカウトの眼はすべて節穴である」

  1. 蘭丸 より:

    ここが一番適しているかな?と思って、ここにコメントいたします。自分が自己愛というものを知ったとき、ふと、嫁姑もコレじゃね?って思ったんです。そして今日タイムリーにmixiで橋田寿賀子が嫁いだ先での体験談が載っていたので要約して書きます。
     台所で姑さんに「手伝うことはありますか」と聞くと、「ゆっくりしていなよ」と言われた。余計なことをするとまた何か言われると思っておとなしくしていると、「東京の嫁は働かない。何もしない」と陰口を叩かれた。
     料理をしていると、「あんたの料理は水くさい」「こんな薄味はダメ」と批判。「血圧が心配で薄味にしてる」と説明すると、姑は驚いたように「壽賀子さんは口答えするのね」とつぶやいた。
    「理由を少しでも説明すると、何でも口答えにされた。『あんな嫁で、亭主にちゃんとメシ食わせているのかしら』とも言われた。嫁と姑、小姑の関係は永久に平行線だと実感した。
    自分は自己愛と付き合っていて2元的な考えに辟易とした事がある。敵か味方か、上か下か。など。。
    対等とか仲間って意識がないから、自分の立場を勝手に上だと認識して対象を徹底的に傷みつけることができるだろうと、今になって理解できるようになりましたわ。

  2. 蘭丸 より:

    連投になります。嫁姑の件。橋田壽賀子はこのような体験から、「あのような」(笑)脚本はいくらでも描けると豪語してこのインタビューは〆られていました。
    私が15歳くらいの頃、近所の伯父宅が騒がしかったのを思い出しました。
    一回り上の私の従兄弟が結婚し、伯父宅で同居を始めたのは良かったのですが、嫁姑の争いが勃発したのです。あまり詳しく聞いてはいませんでしたが、結果、従兄弟はお嫁さんを連れて出てゆきました。
    大人になって母からいろいろ聞きましたが、あの優しい伯母がこんな事をしたのか!と言うくらいの事をお嫁さんにしたらしかったのがまず驚きだった。
    私が大人になり、とある仕事に就き(誰しも契約しているであろう内容の仕事です・・・と書こうと思ったのですが、話が伝わらないのでバラしますが保険の仕事です)この伯父伯母夫婦が私の仕事のお客さんになってくれて数年後に伯父は亡くなった。
    ここからが本題なのだけれど、思い出した事を2つばかり・・・
    それからは伯母一人の生活が数年続き、上記私の仕事の更新で毎年顔を出してはいたのだけれど、伯父が亡くなってからの数年は、今思うに大きな子供だった。恐らくだけれども、伯母は伯父に家庭の外交関係を依存していたのかもと私は実感した。
    実際に伯父が亡くなって伯母宅に来る人が減った為に(実際働き盛りは忙しい訳だし)、詳しくは省くけれども人に注意を引かせる行動を取るようになった。車の免許が無かったため、調子悪いから病院に連れて行ってくれがメインだったが、伯母の家からまた営業所に戻るのに2時間はかかる訳で・・・
    この人は対人関係を築くのが苦手なんだな。と痛感した。自営業で暇だから断る事もできずそれに付き合わさせる私。そんな私も対人関係が苦手なのかもしれないが(笑)
    個人的には、私なんか老後一人でお金もそこそこあったたら大喜びですよ。おかげさまで人間が苦手なんですからwww
    もうひとつ。
    ある年、更新でお金を毎年お前に払ってはいるけど保険証券が毎年届かない。と始まった。そんなハズは無いのだけれど、伯母は頑として譲らなかった。
    豆知識として保険でお金は払ったけど証券が届かないっていうパターンは外交員が契約時に領収したお金を保険会社に入金せずに使い込むってパターンなんだけど、大昔弱い体に鞭打ってブルーカラーの苦労をして今当時よりは楽をできているこの仕事をクビになるのが嫌なチキンな私にそんな大それた事できるはずもなく、最初から笑いながら伯母にちゃんと郵便物を確認してくれと言う私とは対照的に、あの優しい伯母の顔が見る見る般若のようになってゆき、「あれ?伯母さん・・・本気?いや・・・怖ぇええええっ!」心底恐怖を感じた。本当に肝が冷えたとはこの事。
     数分後に伯母の勘違いで数年分の保険証券は戸棚から出てきたのだけれど、あの伯母の顔はここまで恐ろしい顔をしなくていいだろう?という顔で完璧に知り合い向けの顔ではなかった。一言でいうならホラーであった。どんな大女優でもあの顔はできないのではないか?
    もし、私が本当にお金を使い込んだとして、全く私を信用していない愛想を尽かしたあきれ返った顔という訳でもない。本当に感じた事はあれが伯母の本性なのかもしれないという事だった。
    自己愛はお金にガメついいう事があると、このブログでも自己愛やモラハラの分析にもよく描かれている。
    今回「お金」というトリガーで伯母はたぶん誰も見た事のない般若顔を私に見せる事になった。
    伯母が自己愛かどうかは判らない。
    でも過去に嫁姑で骨肉の争いをしてたという事。
    自己愛を初めて知った時、嫁姑もこれかもなぁ。と漠然と思った私。
    私はこの出来事があった当時、私は自己愛というものを知らなかった。が、今は当時伯母がなぜあんな顔をしたのか一応は理解できるようになった。

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